エッセイ
自分を整えるために必要なこと

自分を整えるために必要なこと

変化する環境の中で結果を出すことが求められているのは、何もビジネスパーソンに限ったことではありません。

でも、結果を出すってなんでしょうね。

社会的な条件や一般的な基準にふりまわされ、疲弊してしまっては人生そのものがお粗末になってしまいます。

自分が望んでいる本当の結果ってなんだろう?

この問いにすぐに答えを出せる人の方が少ないでしょうし。答えられたからといって行動できているかと問われたら何となく居心地の悪いモジモジした感じがしてきそう。

自分のことをわかっているようで、意外とわかっていない。
分かっていないから、思い描くことも難しい。
結果として、他人の期待にのっかって時間をやり過ごしてしまう。

そんな、人生の悪循環のスパイラルから抜け出したいなーというときに必要になるのがセルフマネジメントです。

ジェレミー・ハンター氏は、クレアモント大学院 P.Fドラッカー経営大学院 准教授。「自分をマネジメントできなければ他者をマネジメントすることはできない」というドラッカーの思想をベースに、リーダーたちが人間性を保ちながら自分自身を発展させるプログラムを開発し、自らも指導にあたっています。

東京を拠点とし、セルフマネジメントを核としたマネジメント研修プログラムを提供しているTransform LLC.の共同創始者・パートナーでもあり、曾祖父が日本人のお相撲さんだったというプロフィールのくだりがなんとも親近感をさそいます。

ジェレミーさんが提供している講座は「結果を変えるために何をすればよいか?」という問いから始まる実践的なプログラム。ジェレミーさんいわく「私たちを取り巻いてる現実は、すべて何かの結果である。その結果が次の結果を生む」と。

息子が生まれたときのことです。初めて息子を家に連れて帰ってきた日、私はソファに座って、彼の小さな体を抱きしめていました。とても静かな土曜日の夜、この特別な瞬間に浸っていました。ところが、突然、わたしの右手は、ニュースをチェックしようとスマートフォンに伸びました。(中略)
人生で最も貴重な体験をしている最中、(中略)自分自身が全く必要のないことに、いとも簡単に気を取られてしまうことがあると改めて気がつきました。(本書p21p22)

わたしたちは、(もしかしたら)(いつのまにか)
全く必要のないことに多くの時間を費やしてしまっているかもしれません。
大切なことを大切にできているだろうか?という視点でいちど自分を振り返るために本書を活用するのもおすすめです。

そもそも私たちは、「何を望んでいるのか」本当の自分のこころに気づけているかも一度疑ってみるのもいいですよね。自分をふりかえることは、いつでも気づいたとき、「あっ!」と思ったときに行動にうつすのが得策です。

本書は、感情と身体反応、思考のメカニズムを丁寧に解説しながら4つのプラクティスと1つのツールを提供し、日々の出来事から自分を知っていくプロセスを実践していける指南書でもあります。

世の中に起きているすべてのことは、常に変化します。人はその時々の状態によって機嫌が変わりますし、感情も移り変わります。(中略)
重要なのは、すべての物事は変化するということを自覚していることであり、無理に抵抗するのではなく、変化の波を楽しむマインドセットを持つことです。変化を嫌なこととして捉えるのではなく、前向きに捉え柔軟に対応していくことです。(本書p213より抜粋)

自らを知り、相手や状況を理解するスキルを身に着け、変化する環境の中で本当に望む結果を出すために本書は、なんども読み返すことになる1冊になると思います。
新しく社会に出た息子にも送りました。プレゼントにも喜ばれる1冊です。

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